人形劇怖がるから問題・・・

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劇団バクで32年、
この業界には34年

ずっと子どもたちのための人形劇に
携わってきました。
今思うと、もっともっと
自分のできることを
増やしていれば良かったなと
思うんですが、
何か好きで続けている内に、
こんなにベテランになってしまいました。

ちょっと思うとですね、
最初に私たちの人形劇を観た子どもたちが、
もう40才とか、あり得るわけですよ。
劇団に20代の若者が入ってきたときには、
平気で劇団バクの人形劇を観ましたー
なんてこともあるわけですよー
子ども関係の仕事に長くいると、
こんなことが起こるんですね・・・
不思議なもんです。

前置きが長くなりました。

人形劇は怖い

まあ、それはともかく、
人形劇、劇団バクの場合は、
主に着ぐるみ人形劇ですから、
よく言われるんですね。
「着ぐるみは大きいから、
子どもたちが怖がるんで見せてないんですよ。」って、
まあ一瞬「そりゃあ、そうだよなー」って、
納得してしまうんですけど、
ちょっと待てよ・・・と思うわけです。
怖がる子は、大抵何を観ても泣くんですよ。
部屋が暗くなるだけで泣くんですよ、
それどころか見る前から雰囲気で
察知して泣くんですよ、
確かに大きな着ぐるみが出てきたら、
子どもたちにとっては、
自分の倍以上の身長ということに
なるわけだから、そりゃあ怖くないか
って言ったら、嘘になりますよ。
でも、泣く泣かないは、
その子どもの個性
でもあります。
現に泣く子の横で、
キャーキャー言って喜んでいる子も
いるわけですよねー。
面白いもんです。

怖くちゃダメ?

それで、さらに深掘りすると、
そもそも子どもたちが怖がるからって、
見せないのが良いのでしょうか?

怖いものって世の中には
たくさんありますよね。
よくトラウマになるからって、
言われたりもするんですが、
着ぐるみが怖いっていうトラウマ・・・
何か害がありますかねー。
いやいや、屁理屈かもしれません。
確かに屁理屈なんでしょうけど。

「あまりにも劇団さんの着ぐるみが
怖かったために、お遊戯室に
近付かなくなったんですよ。」って
ことなんですかね?
それっていわば、真っ当な反応だと思うし、
その子どもの成長にとって、
マイナスかプラスかと言ったら、
必ずしもマイナスだけでは
なくないですか?

怖いところには近づかない。
確かに臆病な子どもの誕生!って
ことになると言う図式もありますけれど、
危機管理能力に長けた子どもに
なるかもしれませんよ。
・・・まあ、話が脱線しましたー。
要するに、何が言いたいのかというと、
怖がってもいいじゃないですかー
ってことです。
怖いものを怖いと思う。
大いに結構じゃないですか。
わんわん泣けばいいんです。

確かに先生方の手はかかるかも
しれませんが、感受性の強い
お子さんはいますし、
本当に個人差があります。
泣く子は泣きます。
それがバツではなくて、
それはそれで受け入れて
あげて欲しいんです。
それよりも、
私たちは子どもたちが
どうしたら楽しんでくれるか、
喜んでくれるか、
理解してくれるか、
日々考え抜いて作品を作っています
から、
その入り口で
「怖がるから」という一言で
片付けないで欲しいと思います。
できれば、子どもたちが
楽しめるような場作りを
先生方もご一緒に
考えていただきたい
と思います。
本当に怖がる子どもたちは、
いったん部屋の外に出して、
落ち着いてから入ると、
案外おとなしく観れたりしますし、
最初のインパクトが大きくて、
泣き出した子が、最後には
笑顔でお見送りをしてくれたり
ということを数限りなく
体験しているので、
そもそもお部屋に連れてこなかったり、
泣き出したら最後まで、お部屋に
連れて来なかったりするというのは、
本当にもったいないなーと思います。
何なら、先生方が「0才の子たちは、
連れて来なかったんです。」
とよくおっしゃいますが、
その0才の子どもたちが、一番反応して、
目をキラキラさせて、
人形たちの動きを追いかけている姿を
たくさん観てきているので、
ぜひ見せてあげて欲しいなと思います。

結論としては・・・

  1. 人形劇を怖がる子は怖がります。
    それでいいと思います。
  2. 怖がったからと言って、
    一生の精神障害になることはないと思います。
  3. ぜひ、大いに泣かせて、
    笑わせて、怒らせて、思いっきり感情を動かして、
    楽しんで欲しいなと思います。
  4. そして、一番感じるのは、
    私たち大人の先入観で、
    子どもたちを推し量ることは出来ないなということです。

よく対象は、何才から何才まで
ですかって聞かれるんですが、
何才でも感じることができる限り、
対象です。
0才から100才まで・・・

最後に

私の実体験ですけれど、
この30年余りで、一番嬉しかった体験は、
「普段この子は泣き虫で先生方も
手を焼いていたんです。
でも、今日は人形劇を観て、
泣かずに舞台の方に向かって、
歩いて
行こうとしたんです。」

私もこの子が、本番中に
フラフラっとみんなの間を縫って、
歩いているのを観たんですが・・・
それを静止しようとする先生を
園長先生が止めてた
んですね。

印象に残ったので、
終演後にお聞きしたんですよ。
園長先生が「いつもは先生に
自分の気持ちを伝えようとしても、
伝わらないから泣くしかなかった

それは先生方の努力が足りないんです。
その子が、人形劇に反応して、
いつもと違う行動
を取ったので、
止めなかった。」とおっしゃったんですね。

私は無茶苦茶嬉しかったです。
わかりません、確かにその子に
何が響いたのかは、わかりません。
でも何かがその小さな女の子の中の何かに響いた
んだと思うと嬉しかったです。
そして、そのことを発見できる
園長先生のような方が、
いらっしゃること
に感動しました。
ちょっとご無沙汰してますけど・・・
またお会いしたいなー

そんなわけで、着ぐるみ人形劇、
怖がるかもだけど、
呼んでみたら、結構楽しめるかも・・・

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